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仕訳帳(Journal)で学ぶ!TOEICとビジネス英語の極意

会計の仕訳帳/journal

「こんにちは! 今日も「ビジネス文書から英語を学ぶ」シリーズを一緒に進めていきましょう。今回取り上げるのは、なんと「仕訳帳」です。

「え、仕訳帳って会計の話でしょ?」と思ったあなた、ちょっと待ってください。実は、会計はビジネスの取引を記録するためのもの。つまり、会計の原則や単語を理解することは、ビジネス英語を学び、TOEICで高得点を取るための重要なステップなんです。

だからこそ、このシリーズでは仕訳帳を通じて、ビジネス英語の学習を深めていきます。知識があればあるほど、TOEICの回答もスムーズになりますよ。一緒に学んで、TOEIC攻略を目指しましょう!

※このシリーズはアメリカ支社で働き始めたばかりのAさんと、彼女の上司であるJoe氏による対話形式を取っています。また英語のあとに日本語も必ずつけているので、読解の演習としても活かしていただければ幸いです。

目次

仕訳帳(Journal)の基本

Joe: “Ah, A-san, you’re just in time. Could you buy 5 pens for us and record that transaction in the journal?” 「ああ、Aさん、ちょうどいいタイミングですね。私たちのためにペンを5本買ってきて、その取引を仕訳帳に記録してみてください。」

Aさん: “5 pens? Eh? Record? How do I do that?” 「ペン5本?え?記帳?それはどうやるんですか?」

Joe: “That’s a good question, A-san. To record the transaction of buying 5 pens, you would make an entry in the journal like this”: ” それは良い質問ですね、Aさん。5本のペンを購入する取引を記録するには、次のように仕訳帳に記入します:”

DateAccount TitleDebitCreditDescription
Jan 1, 2024Office Supplies$5Purchased 5 pens
Cash$5

【日本語ver.】

日付勘定科目借方貸方説明
2024年1月1日事務用品$5ペン5本を購入
現金$5

この例では、ペンを5本現金¥500で購入しました。事務用品の勘定を借方(左)に、現金の勘定を貸方(右)に記録します。」

※記帳に当たって借方は単に左を表し、貸方は単に右を表します。借りている、貸しているなどの意味は全くありません。

仕訳帳の借方と貸方:どちらに金額を書くかの基準

A-san: “I see, so this is how you record transactions. I kind of understand why we use two lines to record, but I have no idea what to write on the left (debit) and what to write on the right (credit).”
「へえ、このように記録を残すんですね。2行使って記録するというのは何となく分かったんですが、何を左(借方)に書いて、何を右(貸方)に書けばいいか、さっぱり分かりません。」

Joe:“You don’t need to understand everything right now, but the rules for whether to record on the debit side or the credit side, in other words, whether to write on the right or left, are as follows…”
今は全てを理解する必要はありませんが、借方か貸方か、つまり右に書くか左に書くかのルールは以下のようになっています。 

  • Assets: When an asset increases (for example, when you receive cash or purchase equipment), you record the amount on the debit side (left). Conversely, when an asset decreases (for example, when you pay cash or sell equipment), you record the amount on the credit side (right).
  • Expenses: When an expense occurs (for example, when you pay salaries or purchase office supplies), you record the amount on the debit side (left).
  • Revenues: When revenue is earned (for example, when you sell goods or receive interest), you record the amount on the credit side (right).

【日本語ver.】

  • 資産:資産が増えた場合(例:現金を受け取った、備品を購入したなど)、その金額を借方(左側)に記録します。逆に、資産が減少した場合(例:現金で何かを支払った、備品を売却したなど)、その金額を貸方(右側)に記録します。
  • 費用:費用が発生した場合(例:給料を支払った、オフィス用品を購入したなど)、その金額を借方(左側)に記録します。
  • 利益:利益が発生した場合(例:商品を売却した、利息を受け取ったなど)、その金額を貸方(右側)に記録します。

もし難しければこのように覚えればいいでしょう:
資産は増えたら左。減ったら右。 費用は左。利益は右。

Assets increase on the left and decrease on the right. Expenses are on the left. Profits are on the right.

仕訳帳(Journal)に記載するべき情報は5つ

Aさん: “I see. But what does each item at the top of the table specifically mean? I understand the date.”「なるほど。でも、仕訳帳の一番上の列は具体的に何を意味しているんですか? 日付は分かりますけど。」

Joe: “That’s a good question, A-san. The journal is a book that records all the transactions a company makes in chronological order. It records the date of the transaction, the content of the transaction, the accounts related to it, and the amounts of debit and credit. This allows us to track when and what the company did and how the transaction affected the accounting system.”  「それは良い質問です、Aさん。仕訳帳は、会社が行うすべての取引を時系列に記録する帳簿です。取引が発生した日付、取引の内容、それに関連する勘定科目、借方と貸方の金額、取引の説明を記録します。これにより、会社がいつ何をしたのか、その取引がどのように会計システムに影響を与えたのかを追跡することができます。」

日付勘定科目借方貸方説明

仕訳帳(Journal)の原則は同じ:会計ソフトについて

Aさん: “I see. Is this way of thinking the same whether you use paper or accounting software?”
「分かりました。この考え方は紙を使っても会計ソフトを使っても同じなんですか?」

Joe: “Yes, that’s right, A-san. This way of thinking is basically the same whether you record on paper or use accounting software. Accounting software is a tool that automatically tracks and records these transactions. However, in order to understand how they work, it is important to first understand the basic principles of accounting. Therefore, practicing creating a journal manually is very beneficial for learning the basics of accounting.”

「はい、その通りです、Aさん。この考え方は、紙に記録する場合でも会計ソフトウェアを使用する場合でも基本的には同じです。会計ソフトウェアは、これらの取引を自動的に追跡し、記録するためのツールです。しかし、それらがどのように動作するかを理解するためには、まず基本的な会計の原則を理解することが重要です。そのため、手動で仕訳帳を作成する練習をすることは、会計の基本を学ぶ上で非常に有益ですよ。」

仕訳帳(Journal)の一般的な勘定科目

A-san:“Hey Joe, I think I’ve got the basics of journal entries down thanks to your explanation. But my goal is to acquire business knowledge and terminology, and to improve my TOEIC score. So, rather than detailed rules, I want to know and remember what other accounts there are. Could you show me some examples by entering various account items in the actual journal?”

「ジョーさん、あなたの説明のおかげで仕訳の基本はなんとなく分かったと思います。でも、私の目標はビジネス知識や用語の獲得、そしてTOEICの点数アップです。だから、あとは他にどんな勘定科目があるのかも知って覚えておきたいんです。実際の仕訳帳に々な勘定科目を入力して、例を見せてもらえますか?」

“Sure, A-san! I’m glad to hear that you’re getting the hang of journal entries. Let’s dive into the different types of accounts next. I’ll show you some examples in the actual journal.

「もちろん、Aさん!仕訳の基本が分かってきたと聞いて、嬉しいです。次に、さまざまな種類の勘定科目について見ていきましょう。実際の仕訳帳で例を見せますね。」

TransactionDebitDebit AmountCreditCredit AmountDescription
Purchase of Office SuppliesOffice Supplies$100Cash$100Purchase of office supplies in cash
Purchase of EquipmentEquipment$500Accounts Payable$500Purchase of equipment on credit
Sales of GoodsAccounts Receivable$200Sales$200Sale of goods on credit
Business LoanLoans Receivable$10,000Cash$10,000Loan given to a business
Borrowing from BankCash$20,000Loans Payable$20,000Borrowing from a bank
Salary PaymentSalary Expense$3,000Cash$3,000Payment of employee salaries
Capital IncreaseCash$50,000Capital$50,000Raising funds from a new investor
Capital DecreaseCapital$10,000Cash$10,000Refund to an investor
Interest ReceivedCash$100Interest Income$100Interest received from an investment
Interest PaidInterest Expense$150Cash$150Interest paid on a loan
Dividends ReceivedCash$500Dividend Income$500Dividends received from an investment
Dividends PaidDividends Expense$300Cash$300Dividends paid to shareholders

【日本語ver.】

名目借方借方の金額貸方貸方の金額説明
オフィス用品の購入オフィス用品¥10,000現金¥10,000現金でオフィス用品を購入した場合
備品の購入備品¥50,000借入金¥50,000借金で備品を購入した場合
商品の売上売掛金¥20,000売上¥20,000商品を売り、後で支払いを受ける場合
ビジネスローン貸付金¥1,000,000現金¥1,000,000企業への貸し出し
銀行からの借入現金¥2,000,000借入金¥2,000,000銀行からの借入
給料の支払い給料手当¥300,000現金¥300,000従業員への給料の支払い
資本金の増加現金¥5,000,000資本金¥5,000,000新規投資家からの資金調達
資本金の減少資本金¥1,000,000現金¥1,000,000投資家への返金
利息の受取現金¥10,000受取利息¥10,000投資からの利息の受取
利息の支払い支払利息¥15,000現金¥15,000借入金に対する利息の支払い
配当の受取現金¥5,000受取配当金¥5,000投資からの配当の受取
配当の支払い支払配当金¥3,000現金¥3,000株主への配当の支払い

A-san: “Wow, there are so many different types of accounts!”
「わあ、いろんな種類の勘定科目があるんですね!」

Joe: “Absolutely, A-san! These are commonly encountered in business, and knowing the basic rules and these terms would definitely give you an advantage in TOEIC. Not to mention, they would be essential if you’re going to continue doing business in America.”
「その通り、Aさん!基本ルールやこれらの単語を知っていると、TOEICでは絶対に有利になります。ましてや、本当にアメリカでビジネスを続けていくなら、これらは必須になるでしょうね。」

A-san: “I understand, but I’m not sure if I can remember all of this…”
「わかりました、でもこんなに全部覚えられるかなあ…」

Joe: “Don’t worry, A. I didn’t remember everything all at once when I first started either. As you encounter various documents and business situations, and as you study on the internet and in books, gradually, these will become your knowledge.”
「心配しないで、Aさん。僕も最初は一度に全部覚えたわけではなかったよ。いろんな書類やビジネスの場面に触れること、ネットや本で勉強しているうちに、段々とこれらがあなたの知識になっていきますよ。

仕訳帳(Journal) の理解度チェック

仕訳帳(Journal)の記録の練習問題

Joe: “Let’s also try a practical exercise. Imagine our company has just sold goods worth $1,000 on credit. How would you record this transaction in the journal? Remember, in a credit sale, we increase our Accounts Receivable and our Sales Revenue.”
「実践的な練習も試してみましょう。私たちの会社がクレジットで1,000ドル相当の商品を販売したと想像してみてください。この取引を仕訳帳にどのように記録しますか?クレジット販売では、売掛金と売上高が増加することを覚えておいてください。」

出来たら下で答え合わせをしてみましょう。簡単でいいので枠を書いて、上の表など参考に英語と数字で記載してくださいね。

解答

Aさん、正解です。 クレジット販売の場合、現金が直接手に入らない代わりに、将来的に入ってくるお金(売掛金)が増えます。売掛金は資産の一部なので、資産が増えるときは左側(借方)に記入します。

一方、商品を販売することで得た利益は、右側(貸方)に記入します。これは、利益が増えるときは右側に記入するという会計のルールに基づいています。

したがって、以下のように記入することになります:

DateAccount TitleDebitCreditDescription
Jan 1, 2024Accounts Receivable$1,000Credit Sale
Jan 1, 2024Sales Revenue$1,000Credit Sale

これで、Accounts Receivable(売掛金)が増加し、Sales Revenue(売上高)も増加することを反映できていますね。 

エピローグ

Joe: “素晴らしい、Aさん! あなたは会計のプロになる道を歩んでいますね! しかし専門家への道は厳しいので覚悟しておいてください。”Joe: “That’s great, A-san! You’re on your way to becoming a professional accountant! But be prepared, the path to becoming an expert is tough.”

A: “ありがとう、Joeさん! でも、私の目的はTOEICの点を上げるのと、ビジネスの知識を身に着けることなので、公認会計士までは目指しませんよ。(笑)” : “Thanks, Joe! But my goal is to improve my TOEIC score and acquire business knowledge, so I’m not aiming to become a Certified Public Accountant. (laughs)

Joe: “ああ、Aさん。あなたの理解がいいので、早合点してしまいました。では、あなたの目標に合わせて、今後も様々な書類を学んでいきましょう。では今回はここまで。 
Joe: “Ah, A-san. You understand things so well that I jumped to conclusions. Let’s continue to learn various documents according to your goals. That’s it for today.”


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この記事を書いた人

こんにちは!里菜 風 (サトナ・カゼ)です。

アメリカ留学経験を活かし、ビジネス英語の核となる会計用語から始め、マーケティングやファイナンスの専門用語まで、幅広い分野のビジネス英語を掘り下げます。

カギとなる会計書類の理解から始め、順次他のビジネス分野へと知識を広げていきます。

また、雑記ブログでは、人物から学ぶこと、エンターテインメント、日常生活の問題解決など、さまざまなトピックを取り扱っています。

TOEIC対策からビジネス英語の実践まで、あなたの英語学習の旅をサポートします。

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